中華料理の酢豚には、何故かパイナップルが入っていることがあります。ご飯のお供とするには邪魔になるので、よけて食べる人も少なくはありません。
なお、パイナップルは清(1644年~1912年)の中頃には既に大陸に伝わっており、酢豚に入れるのもこの頃から行われていた様です。つまり、酢豚にパイナップルを入れるのは日本が考えたことではなく、大陸発祥という事になります。
ちなみに、このパイナップル入りの酢豚の正式名称は「菠蘿古老肉」で、菠蘿というのがパイナップルの事です。元々は北京の人たちに愛好されていた料理で、満州を経由して日本に入ってきたと言われています。
ただし、味付けなどは初期のころと比較するとかなり変化しているようです。